「サン-ケイ 第3回 ~ ティムはすごくいい香りがするんですよ ~」

朝起きるのが、そんなにつらくなくなってきましたね。それに、冬の間ずっとつらかった両手の「あかぎれ」もずいぶん治ってきました。自分の手を見て春の到来を感じているおれいです。みなさんの手もお元気ですか?

私は最近、腰を抜かすほど驚いた事件がありました。3月3日を過ぎても、なかなかひな壇を片付けられなかった私は、そのことをちょっと気にしつつも、しばらくその部屋に入ることもなく、毎日、バタバタと過ごしてました。

で、ある日の夜・・・明かりを付けずに、その部屋に荷物を取りに行ったら・・・なんと・・・

人形たちが、全部、後ろ向きになっていたんです!!! きゃーーーーーーーーー!!!

で、悲鳴をあげた瞬間、思い出しました。「3月3日を過ぎた人形は、しまうまで後ろ向きに置いておくといい」と友達に聞き、私が自分で全部の人形をひっくり返しておいたんだった・・・。あー、びっくりした。あー、びっくりした。(←っていうか忘れるな!)

 

IMG_1574.JPG

さてさて。そんな寿命が縮む思いをした私ですが、菊池社長と比企編集長もCKU-Jの舞台裏で、同じような思いをしていたみたいですよ。今回はそんな「CKU-Jの舞台裏」をネホリハホリ聞いてみました。ではでは、どうぞお楽しみくださいませ。

 

 

<CKU-Jでのハプニング>

 


藤田:今まで2回あったCKU-J(クリエイティング・キープセイクス・ユニバーシティ日本校)、それぞれでいろいろご苦労あったと思うんですけど、エピソードとか、裏話とか、そういうことを教えてください。

菊池:CKUで大変だったこと・・・、いろいろ大変だったね。

比企:そうですね。

菊池:やっぱり最初の第1回目は、来ていただくスポンサーの方も、先生も、日本のことを全然知らないんですよね。いまだに着物を着て歩いてるぐらいの認識だからね。

 

おれい:まさか! ほんとにそうなんですか?

比企:いや、そこまでは......。

菊池:刺身も、切り身じゃなくて、魚が丸ごと、そのまま出てくるもんだと思ってたりね(笑)。

比企:そんな人いましたっけ?

菊池:ポーラ(注:CKUのイベントディレクター)は、「魚ってまるごと出てくるのか?」って言っていたよ(笑)。「それはないだろ」って言ったけど。でも、ほんと、異国で言葉も通じないし、皆さん怖かったみたい。だからまず最初の一歩、日本に来るための説得が大変でしたね。

おれい:ああ、そこから説得しなくちゃいけなかったんですね・・・。

比企:そうです。あと、来ていただくことが決まった後も、通訳のことを心配している先生が多かったです。だから、講師に付いてもらう日本人通訳の方は、全員、スクラッパーで、英語が堪能な方にお願いすることにしました。で、来日前から、担当の通訳と海外講師とで直接やりとりしてもらったんです。事前に密にコンタクトをとって不安を解消していただき、さらに親しくなってつながりを強めていただきたかったので。

菊池:通訳を介してやるクラスっていうのは、皆さん初めてですからね。講習のペースについてもナーバスになっていましたね。自分が言ってることをちゃんと通訳の人が伝えてくれてるのかも不安ですよね。

おれい:ちゃんとニュアンスが伝わっているか、分からないですもんね。

菊池:生徒さんの作業を見て、あ、ちゃんと皆さん理解してくれるんだって判断してもらうしかないですから。

おれい:そうですよね。そこは一番不安だったでしょうね。あとは何かハプニングとかありませんでしたか? こんなすごい失敗があったとか(笑)。まずい部分は伏字にしますんで(笑)。

菊池:ピーって?

おれい:ええ、ピーで(笑)。そんな事件なかったですか?

比企:一番びっくりっていうか、はらはらしたのが、言っちゃっていいんですかね? フォントワークスのカーメイ(注:カーメイ・スミス CKU-J第二期講師)さんのキットって最後まで来なかったんですよ。普通はどんなに遅くても1週間前に来るんだけど、カーメイさんのキットは来なかった! おまけに、ご本人が実際に持ってきた段階では、キット組みされていなかったんです。

おれい:それはCKU-J開催の何日くらい前なんですか?

比企:前日です。

おれい:前日!

比企:えーーっ、って驚いて「大丈夫?」って聞いたら「だいじょぶ、だいじょぶ。今晩やるから」って(笑)。

菊池:ホテルの部屋でやってたんだよね。

比企:そうなんです。本人とだんなさんの二人でキット組していました。

おれい:だんなさんと。へー。

比企:あれは、ちょっとびっくりというか、ほんとに大丈夫かなって。

菊池:200セットもね。

藤田:200セット!

 おれい:いやー、なんか想像しただけで、胃が痛い感じですね。

菊池:日本のCKU-Jでは、材料を講習ごとに全部キット組してお渡ししてるんです。でも1クラス足りないとか、ありました。

おれい:うわー大変! でも結果的には、足りたんですか?

比企:ええ、足りてましたけど、やっぱり事前にもう少しやっとけばよかったって、後でご本人も思ったみたいです。こないだお会いしたときに「あのときはちょっと大変だったわ~」って、言ってましたから(笑)。

おれい:なるほどね。カーメイさん、度胸がすわってるかんじですね。

比企:あと、はらはらしたのは、第二回CKU-Jの、ラスティ・ピックルのランス(注:ランス・アンダーソン CKU-J第一&第二期講師)。最後の日が日曜日だったんです。で、最後の講習が終わって、修了式までにちょっと時間が空いたんですけど、その間に教会に行きたいって言うんです。

おれい:なるほど。日曜日だから。

比企:まじめなんですよ。でもその宗派の教会が、ちょっと会場と離れたところで......。

菊池:渋谷のほうだよね。

比企:渋谷でしたか。だから急いで池袋から渋谷まで行ったみたい......。

菊池:「3時の修了式までに戻って来て下さいね」って言って送り出した(笑)。

おれい:すごい。

比企:通訳のニッキー(枇杷木ニッキー)先生と二人で、ものすごい汗だくになって走って帰ってきましたよ(笑)。

菊池:ニッキーさんヘロヘロになったもんね。

おれい:そうだったんだ。

比企:ニッキー先生には本当に申し訳なかったです。

おれい:一人で行ってもらうわけにいかないですもんね。

比企:ランスはエピソード満載ですね。

おれい:へー、そうなんですね。あとはないですか? ここらへん、みんな多分聞きたいと思うんですけど。

菊池:あとはね、キットの商材のリストをもらって、こちらで全部用意したんですけど、日本国内で手に入らないものも結構ありましたね。アメリカの手芸チェーン店のオリジナル商品がリストに入っていたときは、そのメーカーに問い合わせたりしたんですけど「この商品はチェーンストアのオリジナル商品だから売れないよ」とか言われたり、すでに廃版になってて、200も用意できないと言われたり・・・。

おれい:いやー、恐ろしい。

比企:それはたびたびでしたね。

おれい:たびたび?

比企:ええ、たびたび。

菊池:で、講師の方に「メーカー廃版だから、ほかのペーパーに変えてくれ」って言うと、「このペーパーがないなら同じようなもので何でもいいわよ」って(笑)。

おれい:わー、それ、困る!

菊池:でも作品の見本の写真は、もうそれを使っちゃってるんですよね。

おれい:はいはい。

菊池:日本人は、見本と違うと問題があるから、そのへんはちゃんとやらないと駄目なんだって言っても、やっぱり理解されないわけですよ。そのへん大変でしたね。

比企:でも結局、見本と違ったものがいくつもありましたよね。

菊池:あったね。

おれい:まあ、まあ、そうですよね。限界がありますよね。

比企:ええ。やっぱり無理だったので、いくつか代替えをお願いして、それを2、3回繰り返した人もいました。確か、トレイシー(注:トレイシー・ホワイト 前CK誌編集長 CKU-J第一期講師)だったと思います。

おれい:そうだったんですか。cku2008_007.jpg

菊池:彼女が近くの文房具屋で買ったものも材料リストに入ってたんですよ。

比企:インデックスカードとかね。

おれい:彼女の近くの文房具屋?

比企:そうです、そうです。なので、トレイシーの通訳はmickさんだったんですけど、幸いアメリカに住んでらっしゃるので、mickさんにお願いして買ってらいました(笑)。

おれい:わー、大変。でも案外、日本の生徒さんから「見本と違うじゃないか」っていうことは少なかったんじゃないですか?

比企:一応、見本とは変わってますってお断りしたんで、そうですね、文句は出なかったですね。

おれい:ですよね。だいたいみんな「アメリカ式だから」みたいなかんじで許されちゃうところが、ありますね。

比企:ある程度納得......、してくれたかな(笑)

 
 

<次回のCKU-J>


 
cku2008_074.jpgおれい:次はCKU-J大阪が控えてるんですよね。

比企:年が明けたらあっという間ですよね。

おれい:バタバタバタっといきますよね、きっとね。

比企:胃が痛くなりそう(笑)。

藤田:募集はいつから始めるんですか?

菊池:予定としてはですね、6月下旬からの予定です。

おれい:募集で220名募集するんですね。

 

菊池:今回、初めて東京以外の場所、大阪でやります。

おれい:日程はどうなっているんですか?

比企:今回は9月20日(日)、21日(月・祝)、22日(火・祝)に開催します。5連休の真ん中なんですよ。

おれい:5連休なんですね。

比企:ま、土曜日休みの方はってことですけど、土日月火水まで休みがあるので。

おれい:わー、行けないこともないって感じですね。

比企:そう思っていただければと。

藤田:今回の大阪開催っていうのは、やっぱり関西地方の方のリクエストがあったんですか?

菊池:そうですね。大阪でやってほしいっていう声も非常に多かったし、九州や四国地方の人たちも、喜んでくださったんですよね。だから3回に1回ぐらいは場所が変わってもいいんじゃない? と思っています。

藤田:いいですね。

菊池:でもちょっと心配してるのは、東京の人って、東京から出ることにあまり慣れてないじゃないですか。だからどれぐらいの人が東京から大阪に動いてくれるかな、っていうことです。地方の人が東京に来るのは、あまり抵抗なく来てくれるような気がするんですけど・・・。

比企:来てくださるかな?

おれい:私は逆に行きやすいかもしれない。もう「行っちゃうから」って言って、遠くに行っちゃったほうが、何も気にしなくていい、みたいな。東京だと日帰りで行って帰ってくることができちゃうので、そうすると、逆に忙しいですよね。家事やって、お弁当作って・・・なんて、いろいろやりくりしなくちゃならない。だからポーンと行っちゃったほうが楽ですね。

比企:皆さんそう思ってくださると、うれしいですけど。

おれい:だって夢のようですよね。3日間も家事から離れてスクラップブッキング三昧だなんて。

比企:ちょっと遅い「お母さんの夏休み」ってことで。

おれい:うわー、想像しちゃいます。すごい楽しそう。藤田さん、私をフラットクラブから派遣してください(笑)。是非!

菊池:取材を兼ねて。

おれい:そう! 取材を兼ねて。

藤田:・・・。

IMG_1555.JPGおれい:今年の目玉講師は誰ですか?

菊池:ティム・ホルツ(注:スタンプアーティスト CKU-J第三期講師)ですかね。

おれい:やっぱりティムですかね。来日は初ですよね。

比企:もちろん、皆さん目玉なんですけど、やっぱりティムっていう声が多いですね。

菊池:ティムがついに来るって感じだもんね。

比企:大杉(芙未)先生、悲鳴あげてました(笑)。

おれい:中澤(千寿子)先生もじゃないですか? 中澤先生もコラボしたいってこないだおっしゃってたから。

菊池:アメリカのスクラッパーには、ティムの熱烈なファンの人がいるんですよ。

比企:ティムに「ちょっと床に寝っころがって」って言って、ティムが寝そべったら、犯罪現場みたいに人型をとったっていう人がいたそうです(笑)。

菊池:それをシャワーカーテンにぶら下げている、とか言ってたね。

おれい:面白すぎる。

比企:そういわれて寝てくれるティムも、いい人ですよね。それにティムはすっごいいい香りがするんですよ~(笑)。

おれい:ティムの香り! すごい楽しみ。藤田さん、私を派遣してください、お願いします(笑)。

藤田:・・・。

菊池:あとはエリザベス(注:エリザベス・カーチナー CKU-J第三期講師)も今、アメリカですごく売り出し中なんですよ。Scrapbooker of the Yearの人ですね。

比企:とってもテイストがかわいいんです。

おれい:はい、はい。知ってます、知ってます。

比企:CKを見ていてかわいいなーと思うと、エリザベスの作品だということが最近多いです。次の号のCKでは、いくつか特集記事を載せるので読んでみてくださいね。

菊池:あと、ステイシー(注:ステイシー・ジュリアン CKU-J第三期講師 「シンプル・スクラップブックス」創始編集長)のクラスもね、面白いですよ。

おれい:どんな感じなんですか?

菊池:あんまりテクニック重視じゃなくて、やっぱりスクラップブッキングでlifeを楽しもうってな感じで元気いっぱいなんです。

比企:哲学をかんじますね。ほんとに、作品を作るっていうだけじゃなくて、もっと人生楽しんで、それをスクラップブッキングに生かしていこうっていう感じなんです。

おれい:そういう部分いいですね。そういうふうに教えてもらえるとすごく楽しい。

比企:だから彼女の作品には、普通に写真を差し込むだけのミニアルバムもあるんです。途中にちょっとジャーナルが書いてあったりするだけなんですけど、そんなシンプルなアルバムもスクラップブッキングなのよ、って言うんです。そういうのを見ると気持ちがとても楽になりますよね。

おれい:そうなんですよね。飾らなくちゃいけないってことはないんですよね。

菊池:ほんとシンプルだよね。

比企:ほんとシンプル。まさにシンプル。

おれい:ごてごて飾るのも素敵だけど、そのシンプルな部分がないと、スクラップブッキングって先細りしてしまう気がします。

比企:両方あっていいんだよっていうことにしていかないと・・・

おれい:続ける人がいなくなっちゃう。

比企:そう、全部の写真を「ひとつの作品」って仕上げていくのは、やっぱり難しいですよね。

おれい:息切れしちゃうし、飽きてきちゃう気がします。

 

************

今回はここまでです。CKU-Jの裏話、たくさん聞けてとっても楽しかったです。想像以上に舞台裏は大変だったんですね。でも、お二人のお話から、講師、スタッフ、生徒さん、みんながひとつになって盛り上がった雰囲気が、ビシビシ伝わってきました。次回の大阪のCKU-Jも、盛り上がるんでしょうねー。ううう、行きたい!

次回は「CK with SS」の雑誌の話や、記事のこと、それから気になる比企編集長のプライベートなあんなこと、まで聞いてきましたのでどうぞお楽しみに!!!

 

お問合せ

ご意見・ご感想をお待ちしております!
『スクラップブッキングのある生活。』編集部
メールアドレスfcsb@flatclub.comまでお気軽にどうぞ。



Coopyright(C) FlatClub Inc. All Rights Reserved