「サン-ケイ 第2回 ~ 世界中で一番おしゃれなスクラッパー ~」

3月になりましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。この季節、風が強いのが私の悩みのタネ。私はハードコンタクトをしているので、風にはめっぽう弱いのです。風が強いと「体力、スタミナ、攻撃力、防御力」とにかく全部が半減しますので、おれいを倒すなら、今ですよ。

さてさて、私の弱点をみなさんに教えている場合ではありません。さっそく「サンーケイ インタビュー第二回」、今回は「海外講師と日本人講師の違い」「海外講師から見た日本の生徒さん」をお送りします。それではごゆっくりどうぞ~。 

 

<海外講師と日本人講師の違い>

おれい:CKU-J(クリエイティング・キープセイクス・ユニバーシティ日本校)には海外講師の方もたくさん来てると思うんですけど、海外講師の方と日本人講師の方の違いを感じることはありますか?

比企:海外講師の方は、やっぱり自由っていうか、いい意味で「いいかげん」だと思うんですよ。日本人の講師の方もいろいろいらっしゃるので、一概には言えないんですけど(笑)。特に日本で受講される生徒さんってすごく、きっちりしたものを求める人が多いじゃないですか? でも外国人の先生は、全く同じように作って欲しいっていう意識はゼロって言ってもいい(笑)。

おれい:なるほど。

比企:多分、多少キッチリとっていう気持ちがあったのは、去年来ていただいたベーシックグレイのベッキー(注:ベッキー・フレック CKU-J第二期講師)さんぐらいで、それ以外の方は、そんな意識はゼロだと思いますね。かなり違うものを作っても「これも全然オッケーよ」っていう感じ。スクラップブッキングの目的は楽しむことっていうのが、まず大前提で、サンプルと違ってもかわいければ全然オッケーだし、出来たものを自分が気に入ればハッピーだしオッケーでしょうっていうのが、大前提にあるような気がします。そういった感覚はクラスの進行以外でもあって、それはちょっと困ってしまったんですが、たとえば、クラス用のキットも結構いいかげんだったりするんですよ。紙が若干折れてたり、版ずれとかあったりすることも、なくはないんですよね(笑)。

おれい:それはすごいですね。

比企:だけど、あちらの方の感覚では、別にそのぐらい全然気にしない。「別に関係ない、大丈夫よ」って言われるんですよ。でも日本人的な感覚だと、やっぱりちょっとこれは...って思っちゃう(笑)。中には、ブラッドとかボタンとか全部ばらばらばらって落ちちゃうのがあったり(笑)。

おれい:はいはい。

比企:いい意味で、ほんとにおおらかなので、そういう意味でやっぱりお仕事させていただくと、もっと楽しんで柔軟な気持ちでやったほうがいいんだなってことに、気付かされる気がします。

おれい:柔軟な気持ちも大切ですよね。

比企:特にCKU(クリエイティング・キープセイクス・ユニバーシティ)の先生方は、自由な方が多いんじゃないかな。

おれい:なるほど。

菊池:スクラップブッキングは楽しむためのツールなんだよね。

比企:本当にそう思いますね。日本だと、「ナントカ道」みたいになることも多いので。

おれい:はいはい、おけいこ事のみたいなイメージですよね。その考え方の違いはあるかもしれないですね。

比企:なので、CKU-Jを今まで2回やって、日本人の先生方にも、テクニック的に全然ひけをとらない方はたくさんいらっしゃると思うんですけど、講習の雰囲気とか楽しい気持ちとか、そういうものを伝えるのが海外講師の方はとても上手だと思いました。

菊池:CKUの講師は、やっぱりそのへんを教えてくれますよね。技術だけじゃなくて。

おれい:講習の雰囲気をもっと楽しもうってところですよね。

比企:そう、その講習自体を楽しもうっていう気持ちと、何をスクラップブッキングするのかっていうところが大事なのであって、それがきれいに仕上がっているかはあまり問題ではないという考えなんですよね。さらにリサ(注:リサ・バーンソン CK創始者 CKU-J第二期講師)やトレイシー(注:トレイシー・ホワイト 前CK誌編集長 CKU-J第一期講師)は、写真や、ジャーナルの大切さとかを盛り込んで教えてくれるじゃないですか。そういうところは素晴らしいと思います。特に日本のスクラッパーのテクニックのレベルが上がってる分、余計にそう思いますね。

おれい:確かに皆さん、テクニック的には、教えることは少ないというか、一定のレベルまで達していますよね。

比企:でも実際に日本でCKU-Jを開いてみて、皆さんが予想以上に、わーって盛り上がってくださったので、それはすごく嬉しかったんですよ。

おれい:先生の雰囲気に引っ張られてるんでしょうね。

菊池:まあ、CKU-Jに参加してくれる人も、若い方が非常に多いのでね。ほんとにヒューヒューって、そんな盛り上がり方でしたね。でもやっぱりアリとかリサのクラスを受けて、感動して、皆さんが涙を流したりする姿をみていると、日本ではまだそこまで教えられないと思うんですよね。そういう部分では、トレイシーやリサとかほんとに素晴らしいよね。

藤田:エンターテインメントなんでしょうね。

比企:そうですね。

藤田:CKUのトップクラスの講師の人たちっていうのは、それなりの講師になるべく、いろいろ経験を積まれてるんですよね。

比企:いろいろだと思います。元々グラフィックデザインとかなさってた方が多いですね。

藤田:そうですよね。もちろん基本的に、スクラップブッキングが好きなんでしょうけど、スクラップブッキング自体のテクニックとか、そんなものを勉強しているわけではないですよね。

菊池:リサは特に、自分がスクラップブッキングが大好きで、こういったキープセイクスの本も作っちゃった人だから、自分のその思いとか楽しさをみんなに伝えたいっていう、それだけでがんばっていると思いますよ。

比企:アメリカでは、CKUとかありますけど、講師資格とか、多分そういうのをそんなに気にしている感じはしませんね。

おれい:そうですよね。例えば講師の方のプロフィールに資格は書いてないですもんね。

比企:ええ。

菊池:日本人の場合は資格や「免状」を欲しがる人が多いですよね。だから日本で初めてCKUをやるときに、アメリカのCKUで認定は出してないけど、日本ではそういったものを出したいって言ったんですよ。そしたらね、全然理解されなかったですね。

おれい:ああ、なるほど。

菊池:なんでそんなものが必要なんだと。

藤田:そうでしょうね。

菊池:逆にそんなの出しちゃうと、それがかえってマイナスになるんじゃないの、とか、いずれ何も意味を持たない、ただの紙切れになっちゃうんじゃないの? って言われましたね。でも日本人はやっぱり、お茶とかお花とかのお稽古事でそういう文化や歴史があるから、欲しがる人が多いんだって言ったんです。でも、全然理解されない。CKU-J開催中の最後の最後まで、ずっと、認定を出すべきかどうか悩んだんですよ。でも結局は僕らもその制度を作れずにあきらめちゃいましたけど、かえってやらなくてよかったなって思いますね。

おれい:うん、うん。そうかもしれないですね。

藤田:自分の話ですけど、今回のリニューアルしたうちのサイトのほうも、基本的にはハウトゥーをやりたくないんです。

おれい:テクニックとかね。

藤田:もうとにかくそういうのは、全然やらないつもりです。コーナーによってはスクラップブッキングっていう言葉を禁句にしようっていう(笑)。

おれい:テクニックとか関係ないところから、始めて欲しいなーって感じなんですよ。

藤田:そう、とにかくテクニックじゃなくて、「生活の中にスクラップブッキングがあることで、毎日が潤うよ」っていうところだけに、スポットを当てたいっていうのがあって。

菊池・比企:そうですよね。

おれい:でも生徒さんに、何年やったら上手になれますか?とか、何を受けたらテクニックが向上しますか?っていう質問をされることもあって、そういうときは困りますね。そんなふうに思ったら、楽しくなくなっちゃう(笑)。

藤田:最初から楽しむっていうのは無理だと思う。日本人は講師がいるだけで、もうそこには資格とか、ステップがあるものだってみんな思いますからね。それを変えようっていうのは、難しいとは思うんだけど・・・。

おれい:でも変えたい。さみしいですよね、もし進級テストがあって「私は今、スクラップブッキング2級です」みたいな話になったら、すごいさみしいなって(笑)。

比企:何がどう2級なんだとか、そう思っちゃいますよね。

藤田:ある意味、そういう資格にはまらないクラフトっていうところでは、新しい切り口ができるかもしれないですよね。

比企:でも逆に、自由な発想でものを作るってとても難しいから、敷居が高く感じられる方がいるっていうのも事実ではありますよね。

藤田:ああ、完成形がないからね。

比企:昨日、全くの初心者の方、ある先生の妹さんなんですけど、ショップにお買い物にいらしていて、やっぱり「何を買おう」って最初すごく迷っていらっしゃいましたね。

おれい:最初は特に分からないですよね。

比企:このペーパーかわいいけど、どう使ったらいいか分からないって言われました。そんな初心者さんの姿を見ると、完成形が見えるということも、初心者の方がやるには必要だなって思ったり・・・。悩むところですね。

藤田:そういった点で、やっぱりキットっていうのも、必要だと思うんですよ。

比企:そうですね。

藤田:要は楽しむためのセットなんで。男のプラモデルみたいなものっていうとわかりやすいかもしれないですね。がちがちにやらなくても、一生に1回とか2回とか、キットだけ作る人がいてもいいと思いますね。

比企:そうですね。

藤田:それぞれが楽しめればいい。

比企:それぞれのペースで自由に。

おれい:それが一番いいですね。

 

 

<海外講師から見た日本の生徒さん>


おれい:海外講師の方っていうのは、日本の生徒さんのことをどんなふうに思っているんでしょう? そんな話は出ましたか?

比企:ええ。「みんなすごいまじめで、とっても熱心で上手」って、皆さんおっしゃってましたね。

おれい:やっぱり、まじめって思われるんだ・・・。

比企:あと、「みんなおしゃれでかわいい」って(笑)。

おれい:へー、なるほど。

比企:世界中で一番おしゃれなスクラッパーだって海外講師の方はみなさん言ってくれますね。

菊池:そうだね。

おれい:へえー。確かに、ある程度のお金を払って教室に行くとなると、日本人は普段着では行かないかもしれないですね。

菊池:おしゃれに着飾ってくるからね。

藤田:そのおしゃれする気持ちとか、そういうのが、楽しいんじゃないの?

比企:そうだと思います。やっぱりCKUに来られるような方は、基本的に、おしゃれが好きなんだと思うんですよ。

おれい:ああ、そうですよね。おしゃれとスクラップブッキング、似てるとこがありますもんね。

比企:アメリカのCKUでは、ホテルにずっと泊まっているじゃないですか。だから、Tシャツにスウェットみたいな格好で講習を受ける人がいないわけではないので(笑)。

菊池:トレーナーとかね。

藤田:合宿の状態なんですね。

おれい:合宿! なるほど。

比企:もし着飾るとしたら、お手製の衣装で仮装するということになるので(笑)。楽しいんですけど、おしゃれというのとは、またちょっと違うじですね。運動会みたいな状態で(笑)。

おれい:そういうのも、楽しそうですけどね。へー、日本人はおしゃれって見られているんですね。

比企:ええ。

おれい:日本人のノリについては、どんなふうに思ってるんでしょうね? 思ったよりノリがよかったみたいな感じなんじゃないですか?

比企:最初はおとなしいけれども、慣れてくるとだんだん盛り上がるって印象を持たれたと思います。緊張ほぐすまで時間がかかるけど、最後はわーっと盛り上がる、みたいな。

おれい:なるほどー。確かにそんなかんじですよね。

 

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今回はここまでです。次回はお待たせしました、「CKU-Jでのハプニング」「次回のCKU-J」をお送りしますよー。あの講師の方の、あんなことやこんなこと、いろんな裏話を伺ってきましたので、どうぞお楽しみに! 次回更新予定は、3月18日です!

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