みなさんこんにちは! 春一番が吹いて、春が一段と近くなったような気がする今日このごろ、みなさまお元気ですか? 別れがあったり、出会いがあったり、花粉症だったり、花粉症じゃなかったり・・・まさに春は「悲喜こもごも」といった言葉がぴったりな季節ですね。
うちには小学校入学を控えた娘がおりまして、色々と準備を進めている最中でございます。あの、噂にだけは聞いたことのある恐怖、「算数セットの名前書き」を自分が体験することになるとは、誰が想像したでしょう。小さい小さいおはじきに名前を書いて貼る・・・クラフト大好きな私ですが、5個で飽きました。私の目の前には、おはじき以外にも、無数の細い棒だの、足し算カードなどが山積みです。あうう・・・。
さてさて。そんな恐怖体験は後回しにしまして、今日からは新しいインタビューの連載開始です! 素敵なあの人~シーズン2~は「CKU-J」や「CKwithSS」でおなじみの株式会社サン-ケイの菊池社長と比企編集長のインタビューをお送りいたします。CKU-Jの裏話や、雑誌の裏側など、みなさんが聞きたいことをたくさん聞いてまいりましたが、今回は「本場アメリカのCKU」のことや「サンケイさんとスクラップブッキングの出会い」のことなどをネホリハホリ聞いてきました。
ではではどうぞお楽しみくださいませ~。
<アメリカのCKU>
おれい:今年、第三回目のCKU-J(クリエイティング・キープセイクス・ユニバーシティ日本校)が大阪で開催されるということですが、もう準備は始まっているんですか?
菊池:そうですね、着々と準備しております。
おれい:では最初に、CKU(クリエイティング・キープセイクス・ユニバーシティ)を知らない人もいると思うので、CKUってどんなものなのか、本国アメリカではどうやっているのか、など教えていただけますか?
菊池:ここ最近、僕も実際には行ってないので、最近のCKUが、どういうのかっていうのはちょっと自信がないんですが・・・。比企も、1回だけアメリカのCKUに参加したよね。
おれい:参加したんですか?
比企:はい。まだ入って間もないころ・・・。
菊池:確か、入ってから1ヶ月か2ヶ月しか経っていない頃でしたね。
おれい:うらやましい。
比企:そう、入ってから1ヶ月もたってない頃ですね。
菊池:たってないよね。なんていい会社なんだろうね(笑)。
比企:いい会社ですね(笑)。でも、ちょっともったいなかった気もします。まだ「スクラップブッキング」や「CKU」の価値を知っていませんでしたから。
菊池:来年あたりもう1回行ってみないといけないかもね。まあ、僕が知ってるCKUは、3日間、朝から夜中まで、スクラップブッキングの友達、先生とスクラップブッキングを堪能する3日間というかんじです。
比企:メインのイベントは木曜から土曜までなんですけど、その前日の水曜にプレイベント的なものがあるんです。早めに受付した人は、メーカーがメイクンテイク(体験コーナー)をやったり、スクラッパー・オブ・ザ・イヤーの授賞式があったりするんです。
おれい:プレイベントみたいものが初日なんですね。
比企:そう。本イベントは、木曜、金曜、土曜。
おれい:これ、皆さん、もちろん近くに泊まって参加してるんですよね?
比企:宿泊される方が大部分ですね。近所の方は毎日通いで参加しているんですけど、基本的にはみなさんホテルに宿泊しています。だからホテルはほとんど貸し切り状態なので、もう朝から晩まで、使い放題、やりたい放題(笑)。
おれい:うわーー、いいなあ。
藤田:今は大体何人ぐらい、受講されるんですか。
菊池:何人ぐらいいるんだろうね。多いときは600名を超してましたね。ホテルの全部屋を借り切ってました。泊まってる人たちはみんなスクラップブッカー。ホテル全体が学校になるんですよね。客室というより学生寮(ドミトリー)のイメージ。
おれい:楽しそうですねえ。
菊池:本当に客室が学生寮みたいになっていて、フロアも全部飾っているんです。ドアにもスクラップブッキングしてる(笑)。
おれい:うわ、楽しそう。
菊池:ホテル全体がスクラップブッキング。
比企:皆さん、服装も、CKUのための服装をして来ていますよ。
菊池:仮装してね。
おれい:是非行きたい。へえ、いいですね。
菊池:最後の修了式には、スクラッパーの人たちがチームに分かれて、ステージ上で歌を歌ったり、ダンスをしたりするんですけど、みんなペーパーで、帽子やいろいろ衣装も作って着て、CKUの歌を歌ったりしていましたよ。
比企:CKUの校歌があるんですよ。
おれい:最高ですね、それ。
菊池:それを替え歌にして歌ったりしていました。
おれい:みんなで楽しもうっていうのが、前面に出ている感じですよね。
比企:YouTubeの画像でその様子がいくつか見れますよ。ご覧になったことありますか?
おれい:見たことない。
比企:アリ(注:アリ・エドワーズ CKU-J第一期講師)とティム(注:ティム・ホルツ CKU-J第三期講師)とかが、ピラミッド作ってる画像とかあるんですよ!
藤田:ああ、それは見たことあります。
おれい:ええ、探してみよう。
比企:ぜひ見てみてください。ただ、参加される方が、ひとつだけ不満に思っている点は、お買い物ができないところなんです。出展しているメーカーも、そこにお店は出してないんですね。ほんとにちょっとだけ、テーブル2つ分ぐらいの物販スペースがあるだけで、その点は不満に思われている人が多いみたいです。なので、会場からバスを出して、地元のスクラップショップを回るっていうようなツアーもあるんですけど、最近はそのツアーも少ないみたいで・・・。なので参加される方は、そこだけはもう少し変わるといいのになって思っていると思います。だからCKCというコンベンションは、クラスも受けられて、お買い物もできるっていうことで、そっちのほうが最近は開催回数が増えているみたいです。
おれい:なるほど。あ、すごく分かります。やっぱりお買い物は、どうしてもしたいですねー。
比企:クラスとしては、絶対CKUのほうが、がっちり勉強できるんですけど、まあ、そのへんの兼ね合いが難しいですね。
おれい:CKCのクラスっていうのは、メイクンテイクとか、そういう感じのものなんですかね。
菊池:そういうノリですよね。メイクンテイクにもうちょっと毛の生えたような。CKUみたいにがっちりプロジェクトを作るとか、ミニアルバム作るとかそういったことではないですね。
比企:どちらがいいかっていうのはその方次第で、やっぱりしっかり集中してたくさん学びたいっていう方もいれば、好きなところだけ選んで受けたいっていう方もいると思うので、まあ、一長一短ということですね。
おれい:なるほど。じゃ日本でやってるCKU-Jっていうと、両方いいところを持ってきたようなかんじになるんですね。
比企:そう思っていただければ。
菊池:そうですね。最初はね、そんなのやっちゃ駄目だって言われたんですよ。
おれい:ショップを併設するのが駄目だってことですか?
菊池:そう。併設しちゃうと、受講生が買い物する時間がないじゃないかって言われて「絶対CKUとCKCを一緒にやるのは認めない」って言われたんですけど、日本のことはこちらに任せてくれってことでお願いしたんです。やっぱりアメリカみたいにショップがどこにでもあるわけじゃないので、せっかく全国から参加されるんだから、日本のメーカーさんとかにも出展してもらって、お買い物も楽しめないと駄目なんだ、っていうふうに強く希望を出したら、やっと「じゃ、勝手にしなさい」と(笑)。
おれい:「勝手にしなさい」だったんですね。
菊池:そう。
おれい:そうだったんですかー。あとほかに日本向けにアレンジしたみたいなところはあるんですか? ショップを併設すること以外に。
菊池:そうですね、アメリカのCKUは、クラス選択制なので全クラスを受けれないんです。
比企:たとえば、アルバムトラックの講習だったら、何人かいる講師から一人だけ選ぶ。だからアリ、ティム、ベッキー(ベッキー・ヒギンズ)っていたら、誰かしか受けられない。
おれい:なるほど、なるほど。
菊池:人気のクラスは先着ですぐバッと予約が入っちゃうから、全員が受けたい先生のクラスが受けられなくなっちゃう。それは日本では絶対に問題になるだろうと思って、全クラス公平に受けられるようにしたんですね、日本ではね。
おれい:ああ、なるほどね。
菊池:同じ値段出して内容が違うっていうのは、日本人にはちょっと理解できないだろうと思って、全員が受けられるようにしました。
比企:逆にアメリカだと、例えば去年はアリをとったから、今年はティムをとろうとかできると思うんですけど、日本ではなかなかそれはできないですからね。
おれい:オーバーな話、日本では「一生に1回」とかの話ですもんね。
比企:そうなんですよね。
藤田:アメリカにはリピーターの人がいるんでしょうね。
比企:おっかけというか(笑)、そんなファンもたくさんいますよ。全都市行くという人も、中にはいるらしいです。びっくりしました。
藤田:アメリカのスクラップブッキングの市場の勢いっていうか、前もちょっとそろそろピークを越したとかいう話は出てますけど、そういう感じは全然ないんですか?
菊池:若干落ち着いてきてはいるんでしょうかね。
藤田:でも、いい意味の落ち着きなのかな?
比企:そうですね、ある程度成熟したというのはあると思います。でも今、やっぱりアメリカでは景気の問題があるので、今後はどうかっていうのは、なんとも言えないですね。例えば400ドル、500ドルのクラスは、受けられる方は少なくなるかもしれないですよね。
藤田:じゃ、今、日本から行くのはチャンスですよね。
比企:そうですね、円高だし。
おれい:確かにそうですよね。
菊池:CKUの回数自体もちょっと減ってはきてますね。以前は年間8回とか10回ぐらいあったんです。でも今は、年2回になっていますから。
比企:そうですね。
菊池:年に8回とか10回はちょっとやりすぎだよね。
おれい:多いですね。月に1回ぐらいになっちゃいますもんね。
<サン-ケイとスクラップブッキング>
おれい:菊池社長とスクラップブッキングの出会いって、どんなかんじだったんですか?
菊池:アメリカのホビーショーに、毎年行っていて、そこで見てスクラップブッキングは知っていたんだけど、それは僕らがやるべきことではないなと、ずっと思ってたんです。紙だし、単価安いし(笑)、商品のサイクル早いし。これは手を出したら、たいへんなことになっちゃうなと思ってたんですよ。
藤田:確かに。
比企:確かに(笑)。
菊池:でもトールペイントの先生からも、散々、スクラップブッキングをやれやれ、ってずっと言われていたんです(笑)。
おれい:トールペイントの先生から?
藤田:へえ、海外の先生ですか?
菊池:ええ。日本に来るトールペイントの先生がね、アメリカで今、スクラップブッキングがすごいぞ、と教えてくれて、なんでサン-ケイはやらないんだって、3年位ずっと言われて続けたんですよ。
おれい:へえ、そうだったんだ。
菊池:で、そこまで言われるんだったら、じゃ、ちょっと見てみようと思って、それでアメリカに2週間ぐらい行ったんです。
おれい:どちらに行かれたんですか?
菊池:最初はロスに入って、次はサンフランシスコに行って、CKCに行ったり、ほかのスクラップブッキング・エキスポに行ったり・・・。CKUも申し込みをしようと思ったんですけど、もうキャンセル待ちで受けられなかった。で、SDU(Scrapbooking Design University EKサクセス社のスクラップブッキング講師資格)ってあるじゃないですか? あれはスクラップブッキングのお店で免状を持ってる先生から教えてもらうんですけど、SDUを受けました。
藤田:EKサクセスの資格ですね。
菊池:そうそうそう。でも、SDUも、全部受けると2週間かかるとか、ちょっとロングスパンなんですよ。もちろんそんなに滞在できないので、2日、3日でそのカリキュラムを全部教えてくれって、いろんなスクラップブッキングのお店にコンタクトを取って、受けたんです。
藤田:それは社長がご自分で受講したんですか?
菊池:そうそうそう。
おれい:すごーい。
菊池:うちの通訳に、事前にスクラップのお店にコンタクトを取ってもらって、日本から行くので、3日間で教えてくれるところを探してもらったんです。そしたら、バーモント州で、やってあげるわよっていう人がいて。だから西からいろいろ回って、シカゴのエキスポに出て、最後バーモント州に行って、3日間SDU受けてきました。
おれい:そのSDUの講習ってどんなかんじなんですか?
菊池:SDUってね、全部テキストがしっかりしているんですよ。だからバインダーに綴じていくんですけど、レッスン1からレッスン10までありました。で、レッスンごとにパッキングされていて、そのパックを渡されるんですよね。「今日はレッスン1をやりましょう」とか言って、パックを開けて、ピンセットを使ってシールを貼ったりとか、シールにちょっとはさみを入れて、シールを重ねて貼るとか、カリグラフィーとかね。本当に基礎的なことからやりました。
おれい:カリグラフィーもやったんですか? すごい!
菊池:そのテキストがとてもよく出来てるんです。CKUよりもちゃんとね。
おれい:すごいー。
菊池:教える先生も、そのテキストを使えばきちんと指導できるし、簡単に教えられる。受けるほうも、ちゃんと習ってる気にさせられるというメリットがありましたね。
おれい:それがスクラップブッキングとの出会いだったんですね。
菊池:そう、そうやってお店を散々見ているうちに、この趣味は絶対に教室が必要なんだってわかりました。あと、どこのお店にいっても雑誌「Creating Keepsakes」があったんですよ。で、よく見てみたら、雑誌の内容もとてもよくできてるし、CKUっていうイベントまできちんと一貫して考えているんだなということがわかって・・・。日本に紹介するんだったら絶対にこの形だと思いました。
おれい:なるほど。そこがスクラップブッキングの出発点だったんですね。で、まず「Creating Keepsakes」の雑誌を日本で発行したんですね。
菊池:そうですね。でも雑誌を出すのが最終目的ではなくて、最終目的はCKUだったんですよ。やっぱり、教えていかないと広がらないクラフトだと思ったので、絶対にCKUをやらなきゃいけないと思っていました。ただいきなりCKUを日本でやっても「CKUってなんなの?」って誰も知らないので、CKUを知らしめるために、1年前にまず雑誌を発行して、布石を打って、1年後にCKUをやろうと思ったんです。僕らは出版社じゃないのでノウハウもないし、雑誌のほうは、はっきり言ってできるかかなり不安だったんだけど、でもCKUというイベントならば、問題なくできると思っていました。
おれい:まず最初に「CKU」だったんですね。私は勝手に「雑誌」が出発点なんだと思っていました。
菊池:そう、最初に「CKU」でしたね。
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第一回インタビューはここまでです。お二人の話を聞けば聞くほど、CKUに参加したくなりました。いつか・・・いつか必ず!!! 右手で握りこぶしを作りつつ、今回はここで終了です。
次回は
「海外講師と日本人講師」
「海外講師がみたニッポン」
の2本をお送りします!!!
次回更新予定は3月5日です。お楽しみに~!